AI Translator が生まれた理由
最初の構想は、既存の Android 向けオフライン翻訳アプリ(オープンソースのもの)を通話や会議に使うことでした。しかし、すぐに OS の大きな制約にぶつかりました。Android では、サードパーティのアプリがメディアやゲームの音声は取り込めても、電話や VoIP の通話の音声は取り込めず、通話中はアプリのマイクにもたいてい無音しか届きません。
パソコンは違います。Windows も macOS(14.2 以降)も、パソコン自身が再生している音をアプリが取り込む方法を用意しています。そこでプロジェクトはデスクトップに移りました。システムの音声を聞き取り、音声を認識して翻訳し、字幕を表示する、どの会議アプリでもボットやプラグインなしで使えるアプリです。
調査した時点(2026年9月)では、大手の会議アプリの翻訳字幕は上位の有料プランにあってクラウドで動くことが多く、多くのサードパーティのツールも同じでした。私たちは別の選択肢を作りたいと考えました。すべてをパソコン上で処理し、どの会議アプリでも使え、ベトナム語に力を入れ、サーバーで翻訳しないので利用時間ごとにインフラの費用が増えることもない選択肢です。オフライン翻訳とクラウド翻訳の比較もご覧ください。
翻訳モデルは測定にもとづいて選びました。2026年9月29日の社内テスト(テキスト 320 文、5 つの翻訳方向、Mac M4 Pro で実行)では、選んだモデルは翻訳品質の自動スコアで 0.837 となり、同じ条件でテストしたほかの 3 つの翻訳モデルは 0.736〜0.833 でした。このテストは実際の音声ではなくテキストで行い、クラウドのサービスとは比較していません。